子供達に学ぶ ② (森っ子 by 足助きこり塾)

 さて、この寝かせた一本
森林の外へ持ち運び、午後からの木工教室の材料となります。
事前に 『こんなお土産が作れますよ〜』 とクラさんが
見せて下さっていたので、
子供達は 『アレが作りたい!コレもいいな!』 と目がランラン。
『カナヅチだったら持ち手となる枝が重要だね。
 鍵かけだったら、枝の先端・木の先端が必要だよ。』
ちょっと考え、出来上がりのイメージを膨らませます。
『小さいカナヅチ二つ欲しいから、ここまでの長さ切るね。』
『枝の先端こんなに細いけど、鍵かかるかな?』
そんな子供達へ的確なアドバイスを送るクラさん。
私は “ノコギリ使用時の足場確保係” に徹していましたが
『とても素晴らしい瞬間に立ち会わせてもらってるよ〜!』
と、お礼を伝えたい気分でした。
たった数分前まで森林の一部であった立木が
今、まさに次の命へと姿を変えようとしているのです。
『何に使えるかな?』
恐らく子供達は、今まで木を見て
このような発想を持つ事はなかったのではないでしょうか。
『あー、置いて帰るのもったいない。ここでも何か作れないかな?』
両手一杯の “材料” を抱え、一番最後に山を下りました。

 お昼ご飯。モモコさん&ミケさんが作って下さった
具沢山の野菜スープ、美味しかったぁ〜。
子供達と同様、何度もお代わりしました(笑)
さて、午後も盛り沢山の内容、
ターザンロープ、ハイジブランコ、自然観察会、木工、火遊び …
ターザンロープは特に人気で、昼食後真っ先に子供達が向かうのですが
うちの班は、 『まず、作る!』 とクラさんから離れない。
実は2年前、同じイベントのお手伝いに参加させて頂いたのですが
その際道具はノコギリ一本勝負で “切る” 作業のみでした。
が、木づかいのプロ・クラさんがメンバーに加わられ
出来る事が一気に広がったそうです。
長さを切り、皮を剥がし、剪定バサミでバランスを整える。
“モノ” へと変化する過程に皆が夢中。
次から次へと、様々な道具を出して下さるクラさんを見て
『ドラえもんみたい。』と。
ぼちぼち完成だね・・・という頃
『何作ってるの?えぇ〜いいなぁ!やりたい!やりたい!』
と、ターザン・ブランコ帰りの子供達が一気に押し寄せます。
もう、わちゃわちゃ(笑)

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私は第2期ターザン・ブランコツアー参加者を募り
ユカリンと引率です。

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 『ほんっとに、楽しかった!来年も絶対来るからね。』
 『来年中学生だから参加出来ないけど、又来れるかな?』
きこり塾フィールドを心から堪能してくれた様です。
帰ってから家族・友達に沢山話してくれていたらいいな。
『いや〜、疲れた疲れた!』と言いながらも
子供に負けない、いい笑顔の大人達。
たぶん、こういう“とびっきり”楽しい森林時間と
人の笑顔を栄養として私は生かされているんだろうな・・・
と、改めて感じました。

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子供達に学ぶ ① (森っ子 by 足助きこり塾)

 今年もこの時期がやってきました。
きこり塾の一員として(超幽霊メンバー)このイベントは外せません。
子供達へ森林を繋ぐ事、私の重要なテーマの一つです。
昨年度末、“子供森の健康診断リーダー研修” を終え
出前講師活動へ積極的に参加させて頂きたいトコなのですが、
学校の授業に組み込まれる事が多い為、活動は平日中心↓
なので、この週末開催の子供向けイベントは貴重な1日なのです。

 朝10時。3年生から6年生まで
総勢25名を乗せたバスがフィールドに到着。
班分け、ヘルメットのサイズ調節、名前かき・・・
さすがイベント慣れしたきこり塾の皆様、てきぱき進みます。
1班4名の6班体制、1班に2名のスタッフが付きます。
私は木づかいのプロ、クラさんと共に5・6年生女子班担当です。
昨年度、愛知海上の森で開催された
“森女塾養成講座”の一期生・4名もスタッフとして参加されていました。
(きこり塾の皆様との繋がりに心から感謝です)
久しぶりの、しかも森林での再会。嬉しかった!
ニワさんから無茶振りされた“ナカシマ紙芝居”(苦笑)
そしてかカイヌマさん“森健体操”を終え、いざ林内へ。
クラブの事、学校の事、家族の事・・・
色んな話をしながら奥へと進みます。

 『あ、これは人工林だね!』
 『なんか貧乏な感じ。』

さて、この一本を寝かして林内の変化を感じてみましょうー
説明ばかりでは飽きてしまう、だけどきちんと持ち帰って頂きたい。
現場はナカナカ混みいったヒノキ林分で、ソコソコの樹高。
基本は4名で伐倒(ノコギリとロープを使用)してもらいますが、
念の為牽引システムを設置しておく事にしました。
クラさん、その間ノコギリの使い方教室お願いしまーす!
・・・やっぱりねぇ、教え方って重要ですよ。
受け口、追い口とノコギリ作業するのですが、皆上手い!
しっかりと腰を落とし、ノコの水平を気にかける姿にあっぱれです。
もう少し太い木を選んでも問題無かったな〜(笑)
いつもよりホンの少し厚めにツルを残し(ここ重要!)
ロープを引っ張る事数回、見事に狙った場所へ寝かしました。

 『みて、スポットライトが当たってる!』
 『本当!明るくなった。』

空を見上げ、拍手が起こります。
・・・と、ここまでは想定内だったのですが
 『あ、皮がめくれる!?』
年輪を数え、早材・晩材の説明をしている最中1人が気づきました。
 『ほんと!気持ち〜』
 『見て、木の中真っ白だよ。初めて見たぁ!』
 『触って!濡れてる。ひんやりしてるよ!!』
もう、皆大興奮(笑)
あっという間に切り株は樹皮を剥がされ真っ白な『美脚』が登場。

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見て・触れて・香って、五感から得た新しい情報を
自分の中へと落とし込んでゆく。
その嬉しそうな顔と言ったら!
心材・辺材、樹高成長・肥大生長 etc…“知識” じゃないんだよな。
やっぱり“実体験”なんだよな。
・・・って、オイ!土掘って根っこまで剥いてみるんですか!?
思わずクラさんと顔を見合わせ、大笑い。

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つづく...

ロルフ(スイス・フォレスター) WS in 郡上

 どうしても、今回参加したかった。
初めてロルフにお会いしたのは、もう4年も前のコト。
その時、拠点だった長野から宮崎までの距離は全く問題にならなかった。
(あ、帰りはさすがにフェリー利用したっけ↓)
残念ながら、私はスイス林業に詳しい訳ではなく
スイスのフォレスターに関する知識も浅い。
なので、この場で “あーだった!こーだった!” とお話するコトは出来ませんが
心に響いたロルフの言葉をすこし、綴ります。

 最も重要なのは森林の地力が継続されること
 安定性の高い森林を作ること


全ての発想はここがスタートなんだ、と強く感じました。ブレない。
“木材生産適地”と判定した林分での育成木の選木基準について、
を質問しましたが
『素晴らしくクオリティーが高い木でも
 倒れてしまうと意味がないでしょ?』 と。
判定基準は変わらない。
 
 観察力。
 指標植物を知る。指標植物より学ぶ
 立木の成長により森林の能力を探る。


何によって適地判定を行うのか、の話の中で。
谷・尾根を超えると条件はガラッ変わる。
一律『この樹種が適当』とは言い切れない。
森林より読み取り、森林より学ぶ姿勢。

 皆伐、その後の単一樹種の再造林。
 その流れで良いのか?そこまで立ち返りたい。


全く日陰のない、皆伐後にスギ苗が植林された造林地に立っての話。
シカによる獣害対策の為、苗木に被せられた円筒型のシェルター。
暑くて、風は通らず、土壌水分は奪われる。筒の中に手を入れ、
『シカの食害は防げても、スギが生きられる環境ではない。』
“費用をかけた作業が、効果的だったのか?”
実施を決めた者が、その結果の検証を行っているのかどうか?とも語った。

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 これが唯一の選木だ、という正解はない
 ただ、選ぶのには必ず理由がなくてはならない。


選木実習での一言。
班内で意見がまとまらず各々で選んだ、という過程を聞き
“意見がまとまらない”という事は
他者を説得する材料を掴めていないのではないか?と。
残す木・伐る木は勿論
たった今行った、木に巻きつくツルを伐る作業一つにも理由が伴う。

0.5日講演・1.5日現場の濃厚な2日間。
とにかく吸収したいと、大きなスポンジを準備したつもりだったけれど
得られる情報・感じる事が多過ぎて
ポタポタ滴るものを押さえながら、帰路につきました。
そんな中、特に感銘を受けたのは

 ロルフの教え方の安定感

何を(課題)、なぜ(動機)、どのように(手段)が常にクリア。
表情、動作、そして惹きつけ方。
考える順序・要素の本質的な部分を
受けて側の心までしっかりと響かせ下さる。
“自ら考え行動出来る人を育てる”という『教育』を肌で感じました。
末端ながら、『教育』に関わらせて頂いている者として
改めて身の引き締まる思いでした。
2日間のメモをまとめた25ページ。
きっとこれから何十回、と見返すのでしょう。

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 3月、横井先生の『森づくり構想』の講義&WSに続き、
5月に藤森先生の『目標林型と意義』の講義に参加させて頂きました。
今お話を伺いたい、お会いしたい、という思いが特に強かった2名の先生方。
そして今回のロルフWS・・・
得ることが出来た、たくさんの要素。
何を本質とし、現状に合わせどのように変化させ、
具体的にどう表現してゆくのか。
さぁて、ここからだ!

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ウリハダパトロール ②

 先月末から週一度のウリハダパトロールが続いております。
早朝、お食事中のシカを追い散らしながらも
山の朝に包まれ、何とも言い難い幸福感を感じながら
ウリハダ生息地を目指します。
たくさん寄り道しながら、歩くこと約50分。第一群生地に到着。
 
 ちょっと先週より葉っぱが囓られているけれど大きな変化はナシかぁ・・・
 
そして第二群生地へ。

 育ってるやん・・・

あ、喜ばしいことなんですよ。とっても(笑)
ただ、昨年とあまりに様子が違いすぎて。
(昨年のこの時期、幼樹は全て姿を消していました。)
足の踏み場も困るほどに顔を出したウリハダ。
能口ボスが言うように、今年は本当に“アタリ年”なのかもしれない。

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ただ、気になることが1点。

 葉っぱの数が増えていないこと

樹高は確かに伸びています。ただ、双葉から先増えていない。
ちなみにWS持ち帰り苗木は、しっかり次の葉が出ています。
樹高(って言うのかな?)も4cmの差。
山の土のまま、植え替えていないので土壌条件は同じ。
違うことと言えば、2〜3日に一度人工の雨を降らせているコト、
日当たりが良い一等地にいるコト。
そして『大きくなれよ〜』と、毎日私にジっと見つめられているコト(笑)
う〜ん、なんでなんだろう?
まてよ、そもそも2年生のウリハダも成長の仕方にバラツキがあるな。
ひたすら上に伸び続けるウリハダ。
何かあったんですか?って程、葉を巨大化させたウリハダ。
小さい葉を沢山、沢山茂らせるウリハダ。
“オレ、伸長成長派!ワタシは肥大成長派!”って
ウリハダが決めるのだろうか。
ますますこの小さな命が健気でなりません。
・・・と言いつつ、今日の水やり忘れてたなぁ〜(苦笑)

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『鍛治でっせ!』

 兵庫県南西部『播州』は昔から金物産業が有名な地域です。
・・・はい、兵庫県に戻るまで知りませんでした↓
(皆さまご存知、Silkyさん(株式会社ユーエム工業)も兵庫県小野市です。)
本日は、丹波市から車で南下する事約1.2hの三木市へ。
年に一度開催される“かなもん”イベントへ行ってきました。

三木金物博覧会 鍛治でっせ!
http://www.miki-kanamono.or.jp/kajidesse/

毎年気になりながら、よーやく念願叶いました。
三木金物メーカーが50社近く出展。
鋸(ノコギリ)・鑿(ノミ)・鉋(カンナ)・小刀などが並びます。
そして頑固そうなオヤッサン(鍛治職人さん)も並んでます(笑)
“研ぎ講座” は終わったトコか・・・と砥石を眺めていると
『何研ぐん?包丁か?』の一声。
あ、この鉈(ナタ)研ぎたいんです・・と二丁差しを取り出すと
『・・・まさかアンタのカバンから
 そんなもん出てくると思わんかった(苦笑)』と。
この砥石がえぇわぁ、その場で研ぎ方講習会。
おじさんの手運びに見惚れていると
面倒でも仕上げにこの砥石使うとキレがちゃう、と横から別の砥石が。
ぬぬぬ・・・
ピッカピッカに生まれ変わったナタをニヤニヤと眺める私を見て
『あっちで砥石作れるで。行ってみ』

 会場内、あちらこちらで体験イベントが開催されています。
ボールペン作り、バターナイフ作り、氷の器作り、竹あかり作り etc
子供も参加出来るので、とっても賑やか。
その中の一角に『砥石を作ろう!』なるコーナーが。
さすがに、子供は居ないな・・・(笑)
材料は京都で採れる天然砥石原石なるもの。
机の上に並べられた大小様々な大きさの中から
『マイ砥石』を選び、いざ作業スタート!
せんせーと二人、バケツを前に黙々と手を動かします。
ひたすら磨いてツルツルに仕上げます。出来た〜♪
『これ、石の荒さが違うから仕上げ用に使い。』と、
せんせーがお手本用に作ってた砥石も手にのっけてくれました。

 今回一番のお目当は、二丁差し用のノコ。
軽量化の為180cmを使用しており、その小さめサイズで
『これっ!』という切れ味のノコにナカナカ出会えずいました。
ほとんどのお店、試し切りをさせてくれます。
切る、切る、切る・・・
その中で、やっと巡り会えた一品!ただ、サイズが210cm(涙)
お店の人に話すると、
『30分待てる?工場にはあるから取ってくるよ!』と。感謝感激☆
素材の話、ノコのアールの話、目立ての話。面白すぎる〜
後日、目立てを習いに工場へ伺わせて頂く事となりました。
名刺交換した時の事、
『・・・ん?アヤさん?“彩”って名前なの?』
頷く私に、
『いや〜、驚いた。縁だね。
 最近出たうちの商品だよ。サヤ、プレゼントするよ!』

        FullSizeRender (1)

 林業機械展に次ぐ、テンション上がるイベントでした。
明日も開催されています。ご興味ある方、是非!
プロフィール

ギリシマ

Author:ギリシマ
ギリギリ現場技能者
ギリギリ林業女子
ギリギリフラガール
脱『ギリシマ』なるか!?

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