『森女養成講座』:2日目

台風直撃の森女養成講座2日目。朝から警報情報とにらめっこ。
前日、海上の森センターより警報発令状況による
講座開催有無のアナウンスを行なって頂いていました。
本日の講座内容は『森のデザイン』
『森の健康診断』を実施し、調査で得た数値を元に
今後の森林づくりについて皆で学び合う、大事な大事な時間。
森の健康診断、実施は出来なくともせめてフィールドだけは
皆で見に行けたらね、と話していましたがそれすら叶わぬ天候。
『受講生の半分、集まるかな〜。』
なんてニワさんと話していましたが、扉を開くと全員参加。
そしてコノ悪天候の中、『来ちゃいました〜☆』と
一期生“ヤマトナデシコ”代表、ゆかりんの姿が!
『ちょっと、先輩風吹かそうと思ってぇ〜(笑)』
・・・本当に、本当に嬉しいなぁ。
 
 よし、とにかく室内でもやろう!
初の試み、 『バーチャル森の健康診断』 が始まりました。
朗読係を決め、調査手法・流れを確認してゆきます。
5m枠も貼ります。傾斜角も測ります。釣竿も回します。
胸高直径も測ります・・・

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そして取りまとめ。
ニワさんに過去データー、3プロット分をご準備頂き
その数字から、調査地森林の現状をイメージし
将来どのような森林を目標とするのか、その為に何を行えば良いのか、を
チーム毎に話し合い方針をまとめて頂きます。
樹高イメージを掴むため、30m巻尺が部屋を走ります。
恐らく、私が知る中で5本の指に入る無茶振りワーク(苦笑)
昨日のチェーンソー講習で初めて人工林内に足を踏み入れました、
という受講生もいる中
全く見ず知らずの調査地の現状を、与えられた数値からイメージし
将来ビジョンを描いて下さい、って言ってるんですから。
・・・それを、見事にやってのける皆さん。やはり只者では無い(笑)

・下層植生が全くほとんど生えていない。
 30年かけて1000本/ha減らして広葉樹を誘導。
 斜面方位を考え夕陽が映える紅葉スポットに!
・傾斜角がキツイから、自分たちでの作業は難しそう。
 クラウドファンディングを活用出来ないかな?
・過密林分だけど下層がまったく無いわけではない。
 間伐をすすめて、今生える下層植生を育て
 ハンモックで寝られる山にしたい。あ、でも傾斜キツイな・・・

などなど。そんな内容の詰まった発表にも
『だれがその木を伐るの?』『どんな木を選んで伐るの?』と
容赦無くツッコミをいれるニワさん(苦笑)
では、そこを考える道筋・元となる数字の根拠を少し掘り下げ
学んでゆきましょう、と『森のデザイン』へと繋げます。

目的を持った森林。目的があったけれど忘れてしまった森林。
目的に沿った施行が行われていない森林。
私はいつもこの “目的” を “意志” という言葉に置き換え考えます。
過去を推測し、現状を知り、未来を考える、森林をみる目。
ここへの学びは一生涯続くことでしょう。
この10年、尊敬する先生・先輩方から学び、実体験として得られことを
今、まさに一歩を踏み出そうとしている方達と共有できる時間。
その機会を頂けている事に、心から感謝します。

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『森女養成講座』:1日目

 今年も始まりました!『森女養成講座』
仕事としての林業に限らず、森林ボランティア・所有する山の管理など
何らかの形で森づくりに関わる女性を対象とし
基本的な知識・技術を身につけて頂くことを目的とした講座です。
森林の数値化(森の健康診断・山の棚おろし)、森林のデザイン、
チェーンソーの取り扱い基礎研修、伐木研修、搬出、製材まで
全6日間のプログラム!
愛知県在住...全日参加出来る方...レポート提出あり...
という募集要項の中、今年度も10名が揃いました。
ちなみに昨年度卒業の1期生は
“ヤマトナデシコ”というチームを結成し
兄ちゃん的存在である“足助きこり塾”メンバーのお力添えを頂き
海上の森(愛知万博記念の森)をフィールドに活動されています。

*1日目:チェーンソー基礎講習*
・・・ドンピシャ台風直撃の週末(苦笑)
今年も“担任”、ニワケンさんとどーする?どーなる?色々練った結果、
1日目と2日目のプログラムを入れ替え
小雨予報の初日にテントを張り、チェーンソーワークを行う事となりました。
雨の中、カッパ着用の開会式(涙)自己紹介も手短に早速現地へ。
実は、ニワさんとの事前打ち合わせの中、
この初日の 『初期設定』 が重要だね、という話になりました。
参加者はほぼ全員、今日が初めてのチェーンソー。
なのでお教えする事・形をそっくり真似て、習得されます。
チェーンソー作業は重い、しんどい、初めにそんな印象を持ってしまうと
さぁ、また次回!とはなりにくいもの。
私は、いつも以上に “身体の使い方の言語化” に重きを置きます。
この参加者の方の真剣な眼差しに、穴が空きそうです。

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昨年度同様、至る所で“教えあい”発生!
こっちの方が安定しない?あ、それいいね!
膝の角度かな?こーしてみたら?
・・・この雰囲気は『森女』ならでは(笑)

昼食を挟み、伐倒基礎の座学。
そして再び、明らかに小雨とは言い難いフィールドへ飛び出します。
3つの島をつくり、テント内で丸太を使用した受け口練習。
雨は凌げますが林内でのテント、なんせ中が暗い・・・
こんな悪条件の中、徐々に構え方がサマになってくる姿に拍手!
午前中のテンションを保ったまま、チェーンソーの音が響き
皆の学ぶ意欲の高さ、積極性に心打たれました。
今回嬉しかった事の一つ、
1期生のヒビちゃんが応援に駆けつけてくれた事!
サポート役を務めて下さいました。
『皆、初めからチェーンソーがかけられてた。スゴイ!』と。
そして1年前を思い出し、懐かしかったと。
どうやらこの講習中、他のメンバー達も来て下さるそうです。
兄ちゃんチームが弟チームを面倒みる“とよた森林塾方式”
ここでも又、素敵な関係性が生まれそうです。

長いようであっと言う間の6日間、
雨にも負けず “森女” は進み続けます〜

主伐の日の朝

 肌寒くなって来ましたね。一年で一番好きな季節です。
サブッ!と1枚アウターを羽織って仕事を始めるも
2・3本伐るとやっぱ暑いな、と目の前の木に巻きつけ
昼休憩の昼寝の際、しまったアウター巻きっぱなしだと悔やむ・・・
そんな季節です。
安田林業を卒業し、早4年程経ちますが
今でもこの時期、“そろそろ主伐シーズンだな〜”と思います。
林業一年目、主伐の日の朝の空気感を鮮明に覚えています。
いつも和かな熟練作業員の方達の雰囲気が全く違う。
ピリっとした空気が張りつめ、皆の目の強さに圧倒されました。
『シュバツって何するんだっけ?』といつも通り出勤した
林業一年目のナカシマさんは
“1ベル(開演5分前に鳴るベル)が鳴った幕内みたい” と
ビビったのであります。・・・懐かしいな(笑)
いつか私もこんな方達みたいな顔で林業と関わりたい、とも思いました。

 小面積ですが、来週から主伐現場が始まります。
伐採前の立木調査、施業プランニング、施業見積もり、行程管理、
そして実作業までを担います。
今回は胸高直径・樹高に基づく幹材積表に頼らず
121本、全ての立木を一本ずつ品質判定し
出荷先を見据えた単価計算により、売り上げの試算を行いました。
・・・果たしてこの目にどれだけ近づけるのでしょうか。

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『うち(WS製材所)で挽く分だけ持って帰って来て下さい。』ボスの一言に、

 在庫にあるもの、ないもの、把握してますよね?
 現在受けている住宅部材の注文分、把握してますよね?
 部材の適寸径、把握してますよね?
 市場で入手しにくい原木の直径と長さの関係、把握してますよね?
 どのレベルの品質の材を持ち帰るか、把握していますよね?etc...

ピリッとビビります(苦笑)
そんな重圧から逃れようと、まずは目立てから。
MS201、ハスク346、そして036。
普段14 inchバーに慣れ親しんでいる私にとって22 inch バーの目立ては
終わりなく感じました。 本日は3ソーチェーンで終了〜、残りは明日だ。
当日の朝までに解決しなければいけない事が沢山あります。
何より一番のポイントは、
自身の立木評価がどこまでの精度だったか、
外観からの情報で内面をどこまで把握できていたか、という点。
あぁ、またしばらく胃がジクジクするんだろうなぁ〜

だけど、この空気感が何よりたまらない。

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『山の棚おろし レベル2』 マニュアル作成...

 時計を睨みつつ、『音』を待つ。
ブルンッ!ブルンッ!ジムニーのエンジン音。
来た!逃しやせん。

いよいよ今週末決行の『モリタナpj.社会実験』
それに向けての準備が着々と進んでいます。
マニュアル(レベル2)の内容はほぼ固まり
仕上げ段階に入っています。
私の最大の課題は
Nボスとの打ち合わせタイミングを逃さないこと(苦笑)
今回、レベル2は『枝打ち林』を対象に調査を行います。
ここに行き着くまでも賛否両論あったのですが
まずは、知らずと燃料用に混ぜられてしまっている『優良材』、
その価値を再認識して頂き、救い出そう!
ただ、誰かが決めた値段で売る(市場価格)、
誰かに言われたからやる(ニワケン火付け役)、ではなく
森林所有者が主体的に生産・加工・流通に関わり
優良材の価格設定を自らで行う、という流れを生み出そうよ・・
と、いう何とも Big project なのです!

 レベル1との違いは木材価格の設定方法にあります。
試験伐採により、優良材として利用出来るボリュームを量り
製品木取りを検討。品質により製品の値段設定を行い
そこからさかのぼり原木代金を算出する、という点です。
価値に見合った原木代金を山側へ戻す為にも、
その価値を山側でしっかりと判定し、選別する必要が出てきます。
今回、新たに枝打ち跡を(観察)→(予測)→(検証)→(結果)
という、調査項目を追加しました。
立木段階で枝打ち跡を観察、
この長さまで枝打ちしている、という予測をたて
実際のその節跡を輪切りし、検証。
予測が当たっていれば優良材利用分として採材、
予測が当たっていなければ、
切り戻りながら枝打ちがどの範囲までかを確かめます。
恐らく、節跡を見て枝打ち済みか否かを判断する目を養うには
実際に切って、内部情報を貯めてゆく必要があるよね、
という事になり写真撮影(節跡+実際の輪切り断面)も
項目に加えています。
それと同時に製品に影響を及ぼす欠点、
アテ・シミ・腐れ、その他欠点の確認(目揃え)も行います。
試験伐採させて頂いた木も、その後の利用が可能となるよう
マニュアルを変更しました。
(枝打ち以外の箇所は検証の際、切り刻む可能性がありますが)

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・・・あぁ、何度発狂しただろう
・・・あぁ、何度事務所を飛び出しただろう
・・・あぁ、何度イライラをNボスにぶつけただろう(苦笑)

恐らく、また実践を重ねマニュアル改訂を繰り返す事でしょう。
言い出す人も必要、その気にさせる人も必要、
その気にさせられ自主的にやると言っちゃった人も必要。
第二幕、まもなく開演です〜

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フェードアウト

 市島町前山地区での住民参加型森林整備活動、
開始から早5年目となります。
今年度の活動の目玉はズバリ、水源池までの登山道整備です。
“狸穴命水を守る”ことを目的として始まった、この森林整備活動。
2015年8月に起きた丹波市豪雨災害で
絶たれたままとなっている命水までの登山道復旧は皆の切なる願いでした。
おぼろげに残る既存の登山道を歩き、皆で路線選定を行いました。
延長約1200m、いよいよ作設作業が始まりました。

 階段を作らなアカン、朽ちた土留めの木を入れ替えなアカン、
そんな丁寧にしとったら1000mも今年度中に終わらんで・・・
と、様々な意見が飛び交いながらも
皆で話し合って定めた 『子供達が歩ける道』 を規格要項とし、
作業は進んでいます。
先行部隊が土留めに使用する立木を伐採し
土留め用・階段用・杭用と、用途により長さを定め造材。
追いかける第二部隊がロープや滑車を用い材を移動、
定位置に収まる様小細工し、クサビとハンマーで割木づくりを行います。
そして第三部隊。カケヤで杭を打ち付け土の移動、仕上げを行ってゆきます。

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本当に見事な連携プレーです!
活動日によって参加人数がまちまちの為、
朝のミーティングで作業内容と人員配置を決定。
そこで私の 『役割』 も決めて頂きます。

 『そろそろ “子離れ”の時期ですね(笑)』
今年度、この活動に対しWSとしてどのようなサポートが出来るのか
あーだ、こーだ話していた際、Nボスの一言。
Tさんというリーダー、Eさんというまとめ役が誕生し、
2名を中心に少しずつですが確実に自主性のある活動へと変化してきました。
冗談ながらも 『アンタがこーへんと〜!』 と言って頂けるのは
大変、大変有難い事ですが
もうすでに活動に必要な基礎知識を習得され
何よりも重要視した安全作業への意識レベルが
全員同じ水準で保たれています。
若手の人材確保など、課題は様々ありますが
他地域での住民参加型の森林整備活動が広まりを見せる中、
丹波市内の “先行事例” として歩んで頂ければ、と思っています。
今年度、技術講習は通年通り関わらせて頂きますが
私は半歩下がった立ち位置で“口出し不要の見守り役”に徹します。

 前山地区での森林整備活動、いよいよ最終章に差し掛かりました☆

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ギリシマ

Author:ギリシマ
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ギリギリ林業女子
ギリギリフラガール
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