ウリハダカエデ部隊

 ウリハダカエデの苗取り、4度目のシーズンがやってきました。
例年通りGW中に予定していたのですが、季節外れな寒冷日が続き
どうも森林の芽吹きが遅いと感じている今シーズン。
前日下見に行くと案の定、芽生えているものの余りに小さすぎる・・・
急遽苗取り日を一週間遅らすこととしました。
 
 え?毎年毎年採取してどうしてるのかって?
ふ、ふ、ふ。よくぞ聞いて下さいました!
そもそも始まりは、平成26年8月の豪雨災害。
いつか山腹崩壊跡地に自生広葉樹を植えたい、という話が上がりました。
食と繋がれる樹種(メープルシロップ!)であり、
且つシカの不嗜好性植物の一種とされるウリハダカエデが
候補にあがったのです。
過去サボテンを枯らした実績のあるWS造園部ナカシマが
水をやり、植え替えを行い、奇跡的に2年間実生苗を育てあげたのです。
・・・ちょっと自慢!(笑)
さてと、いつどこへ植え替えようか?
そんな時、とあるTV番組プロジェクトの一環として、
記念植樹が行われることとなりました。まさに!のタイミング。
2年前に初めて山へ植えた苗木はこーんな背丈に。

        IMG_7560 (1)

10年続くプロジェクト、との事なので毎年苗木が必要となるのです。
ここ3年はNボスと運搬用バギーとで採取に上がっていたのですが
今年はね、前山活動メンバーにお声がけしました。
田植え真最中、イベントの多いこの時期にも関わらず
3名の方が集まって下さいました。

 皆さんが手作業で復活させた狸穴命水までの登山道を歩き、
採取場所へと向かいます。ワイワイ山を歩くの久しぶりだなぁ〜
活動の事、地域の事、メンバーの近状・・・話題は尽きません。
苗取り場へ到着。ベストサイズ!良かった。
皆、黙々と苗ポットへと移し替えます。

        IMG_3913 (1)

ずっしりした重みを背負い、下山。

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 いつか五台山祭りを復活させたい。
 昔のように、小学校の遠足で五台山に登ってもらいたい。
 狸穴命水の存在を、子供たちに伝えたい。
 3人の大人が、各々真剣に語る未来の話。

活動地に大きな爪痕を残した豪雨災害。
あの日見た、山の変わり果てた風景は生涯忘れないと思う。
“ゼロになった”正直そう思ったけれど、それは終わりを現すゼロでなく
1へと続く前段階のゼロだったんだなと、
心から実感した1日でした。

        IMG_8577 (1)


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Happy drive★

 『この道誰がつくったん!?!?!?』

くそ〜、カーブが曲がりきらない。
下り、ピンカーブでの切り返し。
バックにいれたつもりのギアが入っておらず
ブレーキ離すと勢いよくニュートラル前進。
タイヤはまだ路側まで距離があるとわかっていながら
運転席がタイヤ位置より前方にある為、恐怖感は増す。
この作業道を走り500㎥超えの木材を運搬されたこと、
心からジャコウリさんと◯尾さんに敬意を表します(苦笑)
ヒドイ話ですよね・・・自分で掘削しておきながら。

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 晴掘雨読の日々が始まりました。
かたくなにリョウシン号(兄)の乗車を拒み一年すり抜けてきましたが
さすがに作業道延長1000mをこえると昼食に土場へ降りる事はない。
重機燃料・私の食料、ブル(土砂運搬車)での荷上げも考えましたが
ブルは材を運べない。本格的な木材搬出は9月に入ってから。
伐採した支障木を山に眠らせておくのはもったいなさすぎる。
何よりムシが入り始めるこの時期
品質を落とさない為にも出来るだけ早く出荷しなくては。
リョウシン号で出動し、帰りに材を積んで降りて来れば良いという話です。
覚悟を決めたものの私にとって決して乗りやすい車両ではない、です。
あ、陰で悪口言うと気を悪くするからやめよう。仲良くならねば。
走行すると道の欠点が痛いほど良く分かります。
このカーブ手前でもう少し幅員欲しいな・・・
ここは勾配緩めれば良かったな・・・薄々気付いてはいましたが(苦笑)

 ナカシマさんはドライバーの気持ちがわかっていない。
 ナカシマさんはエンジンの気持ちがわかっていない。

何十回とNボスに言われ続けてきたこと。

        IMG_2052.jpg


 でもね、まぁ凹む事ばかりではありません。
緩やかな尾根道、山桜の桜吹雪の中走る爽快感。
材を荷下ろしながら眺める夕日に映える新緑。
何より間伐後の林内が一斉に芽吹き出した風景は何よりのご褒美。
ほどほどに光が当たる所を好む、というエビネランを発見!
みゃーがー先生によると兵庫県レッドリストCランクとやら。
又一輪、又一輪と咲いてくれています。
毎日同じだけれど、毎日どこかで違う風景。

 だから明日もHappy drive!

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ヒキガエル観察記 ③

♪ あめあめふれふれ〜
   オタマが泳いでうれしいなぁ〜 ♪

 待ち望んだ雨。
水が干上がり、飛び地となっていたヒキガエルの産卵地に恵の雨です。
この際、みぞれでも雪でも文句は言うまい。
元気にね、泳いでるんですよ。
すっかり姿がオタマジャクシっぽくなりました。
ちゃんと愛をもって見守り続けると応えてくれるんですね〜、
と、ご機嫌な私に一言。
『ナカシマさんが見てなくてもオタマジャクシになったと思いますけど』
・・・間違いない(苦笑)

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 待ち望んだ太陽。
作業道がカラッカラに乾き、掘削日和。
迷える踏査終了後も、迷いは完全に晴れる事はありませんが
今年度も現場がゆるやかにスタートしました。
作設予定距離は昨年度の約2倍。
搬出システムも大幅に変わり、それに伴い道の規格も変更。
伐採シーズン(9月〜)までにどこまで距離を伸ばせるか、です。
雪の中の掘削はもうイヤだ。
又、天気予報ノイローゼと化するんだろうなぁ〜(苦笑)
・・・ん?まてよ。こんなに道が乾いてるって事は!?

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衝撃の光景(涙)
オタマが元気に泳いでいた箇所の水が完全に干上がり
オタマは地面の模様となっているではありませんか。
あんなに大量にいたオタマの生息域はたったのこれだけ。

        IMG_1203.jpg

Nボス!た、大変です!!
(大概,時差があるのにヒキガエルに関しては即返信が来る)

1、 水やりをする
2、 水槽で飼う
3、 雨予報の明後日まで避難さす

う〜ん、3択ですか。
水槽で飼ってカエルになる直前に現場へ戻す、のが確実よね。
でもWSに持ち帰ったら生き物係・T垣のおとっつぁん怒るだろうなぁ。
避難さすって言ってもなぁ。
飛び地でかろうじて生きているオタマをすくい上げ
唯一残る水たまりに移しつつ真剣に悩む。
毎年こうやってヒキガエルの生息数が調整されているのかもしれない。
何か手をだすべきではないのだろう・・・
と、思いつつ翌日水を20L投入してしまった私がいます。
尾根に産卵場所があるとは露知らず、
作業道を登りゆくヒキガエルを
何匹と谷へ戻してしまっていた事へのつぐないだと許して頂きたい。

 あぁ、早くカエルになぁれっ!

ヒキガエル観察記 ②

 天気予報が気になって仕方ない。
お日様マークがずっと並ぶ、眩しい予報。
作業道作設時は、夢に見るほど待ち望んでいたハズなのに
今はため息の原因の一つ・・・本当に勝手なもんです。

 現場尾根付近にあるヒキガエル産卵地の水が
日に日に干上がってゆきます。

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えっと、ここでオタマジャクシにかえるんですよね?
全く水が足りなくないですか?
しかもイノシシがきた形跡。卵、食べられてないよね・・・
みゃーがーサンに相談だ!!
“この人が居るから、丹波は面白い☆”って思える
とっておきの方達が私の周りに数名おられます。
みゃーがーサンはその中のお一人。
植物は勿論のこと、鳥類、キノコ、コケ類、
とにかく森林に関わる事なんでも詳しい、里山のスペシャリストです。
『ナカシマさん、スギ・ヒノキ以外にも目を配って下さいね。』と
過去に何度言われたことか(笑)
ヒキガエル産卵の話はすでにお伝えしていたので
現状写真をお送りし、何か対策はないものかと伺いました。
『そもそも水が不十分(不安定)なところなんでしょうね。
 このままだと大量死するのだと思います。』
とのお返事。そ、そんなぁ〜(涙)
思わず、『水、運びますか。』と言った私に
『水運ぶより、卵運んだ方が早くないですか?
 1〜2mあるから大変ですけど。』と。
おぉ・・・卵を運ぶ。それは全く思いつかなかった。
でも近くで同じような水条件の場所が思い浮かばない。
他に場所があるなら、そもそもここで卵産まないよな(苦笑)
本気でここにビニールプールを持ってこようかとも考えましたが
結局、ただただ見守ることしか出来ません。

 季節外れの寒さ。
数日の雨、というかミゾレというか、恐らく山は雪が降っているはず。
凍ってるんじゃない?
3日前、N ボスと今年度施業予定地の作業道踏査に入りました。
もちろんちょっと寄り道。あぁ、もうほとんど水がない。
うん?何よら黒いツブツブが・・・
『オタマジャクシ!?、卵からかえった!?』
『形が変ですよ。死んでるんじゃないですか?』
水たまりを覗き込むN ボス。

        IMG_4260.jpg

うん、確かにイメージするオタマジャクシの形ではない。
でもじーと見ていると僅かに動く個体がひとつ、ふたつ。
『動いてますよ!生きてますよ!!』
この先カレらはどれくらいの期間オタマジャクシで過ごすのだろう。
水が持たないよなぁ〜、瞬時にカエルにならないかなぁ〜

        IMG_8548.jpg

 丹波市、桜が満開に近づいています。
今週末は絶好のお花見タイミングでしょう。
そんな明日の雨予報に思わずガッツポーズした私を
どうぞ責めないで下さい(苦笑)

ヒキガエル観察記 ①

 でるのはため息ばかり。ここ数日思い悩んでいます。

 今年度の搬出現場、怒涛の追い込みで月初めに作業を終え
県・市役所の方の立会い検査も無事クリアーし
Nボスが数日の徹夜で申請書類を仕上げて下さったお陰で
心穏やかに新年度を迎えられそうだったのですが・・・

 ほぼ毎朝、事務所出社前に現場へ足を運んでいます。
作業道の乾き具合の確認をしたり、
少しずつ春へと移り変わる現場の春を探したり。
と、言いつつ気になって仕方ないのは尾根道沿いにある
とっておきの場所・・・ヒキガエルの産卵地。
特にカエルに興味がある、という訳ではないのですが
なぜかこのヒキガエルは好きで。
山での圧倒的存在感、ふてぶてしさ。
抱き上げると『クエェェェ〜』って結構情けない声で鳴くんです。

        IMG_9088.jpg

あ、素手では触らない方が良いそうですね。
外敵から身を守る為に、白い有毒な粘液を分泌するそうです。
(まだ分泌された事はないですが)
吉和(広島)では本当によく出会いました。
伐倒点にいすわるヤツを思いっきり放り投げたこともあったし、
ヤマカガシに丸呑みされかかっている現場に出くわし
思わずヤツを引っこ抜いた事もあったっけ(笑)
丹波へ来てからは、お会いしてなかったのですが
いたんですよ、現場に!しかも作設した作業道をトボトボ歩いていた。
もう嬉しくて。で、ここからです。
山頂付近の開けた箇所に一部湿地帯があるんです。
雨が続くと池となり、一瞬ですが美しい風景がみられます。
日当たりが良く、山頂でのお昼ご飯は決まってここでした。

        IMG_2896.jpg

そして忘れもしない、3月9日。
いつも通りお弁当を持ってそこへ行くとどうも賑やか。
ん?なんだ??今まで見た事のない数のヒキガエル!
カエル、カエル、カエル・・・
(恐らく苦手な方にとっては発狂したくなる光景だったと思います。)
どうやら私のランチスペースは産卵場所でもあったようです。
水面にはびっしりと卵が。おぉ〜すごい、すごいぞ!

        IMG_3090.jpg

 夕方事務所へ戻り、興奮してNボスに話すと
『作業道法面、一部崩しておかないとダメですね。
 ちゃんとヒキガエルの歩く支線も作設しておいて下さいね。』
いや〜、本当にこれは楽しみだ。観察♪ 観察♪

                             つづく
プロフィール

ギリシマ

Author:ギリシマ
ギリギリ現場技能者
ギリギリ女性林業従事者
ギリギリダンサー
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