WSから眺める、森林という存在

 『中島さんにとって、一言でいうと森林はどのような存在ですか?』
ある取材で、問われました。

 6月も終わりですね。驚くスピード感。
特にもんマンが来られてから、時間の進み方が異常に早い。
昨年度、1000m作設しながら積もり積もった悩みの堆積は相当深く
未だ地山が見えてきません(苦笑)
そんな私が、時間さえあればバケットの側にへばりつき
空気を読まず質問を浴びせかけるので
もんマンはたまったもんじゃない。ごめんなさいねぇ・・・

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 ◯尾林業さんとの出会いと同様
よくぞこのタイミングで、この方が現れて下さったなぁと心底思う。
今、どれほど貴重な時間を過ごしているか。
山の神様が下さった、束の間のご褒美だと思う。

 昨晩、◯尾林業さん+もんマン+Nボス、中島というメンバーで
一献設けられました。
まぁ、私は(幅広い意味で)どれだけ飛び出た人達に
囲まれているんだと、身を置く環境にゾクっとしました。
全体を俯瞰する幅広い視野、先の先を見据えての一歩。
『自分で考えて、創意工夫する』そんな人達が関わる森林づくり。
改めて思う、私が籍を置くWSという会社。
『森林を育む製材所』という言葉を軸に
森林・製材・木材販売・設計、それぞれが持つ専門分野で
木の価値を高め、森林を将来へ繋ぐ為にどのようなアプローチが出来るのか
誰かに指図され、与えられた仕事でなく
自分で模索し、追い求め、表現し続けなければいけない。

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そこへ心底やりがいと生きがいを感じるのと同時に
自身の欠点や弱点を真っ向から突きつけられ、やるせなさも伴う。
実は去年、心が萎みきってしまった時期があり、
長野におられるダンさんに会いに行きました。
具体的に何かを相談したわけではなく
ただただ、一緒に携わった現場を歩きました。
後日ダンさんから頂いた言葉・・・

 “ 出逢った人達は誰かの摸倣ではなかったハズで
  目の前の物を見て自分で考えてそこに至った人ばかりではないかな?
  そろそろ自分の目の前の事に集中して
  誰かの背中ではなく横顔を見ながら別ルートで追い抜いて
  いいんじゃないかと思うね ”

 冒頭の問いへの返答。
私にとって森林とは、喜びを生み出す場所であり
言葉にならない涙を流す場所であり
創造の可能性を感じられる場所。
今の自分を映し出す、鏡のような存在。
さぁて、少し落ち着いた。雨上がりの森林へ会いにゆこう。

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もんマン、現る!

 頼もしいパートナー、もんマン登場!
どれだけこの日を待ちわびた事か。

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 作業道作設、伐採・搬出と今年度業務を共にして頂きます。
何と言っても一番の(難題)任務はナカシマ作業道オペの育成・・・
あ、今“そりゃ大変そ〜”って思ったでしょう?正解!(苦笑)
恐らくほとんどの方が重機の取り扱い方は見よう見まね、
独学で学び経験を積み重ね上達してゆくものでしょう。
まさに昨年度、バケット初心者マークの私は
どれほど工事現場のおっちゃんに目が釘付けだったか。
さすがに話しかけはしなかったものの、かなり怪しい人物だったと思う。
そんな私の積もり積もった一年分のモヤモヤを受け止めて下さる方が
今日も現場におられると思うだけで、朝ニヤけてしまいます。

 『やりにくくて仕方ない(苦笑)』と言われようとお構いなし、
食い入るようにバケットの動きを見つめます。
今まで自分がとても限られた動作の中でしか
バケットを活用出来ていなかった事を思い知らされます。

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 あんな事も、こんな事も出来るんだ。同じバケットなんだけどなぁ〜
ごめんね5t、君は悪くないよ・・・
削り落とすのでなく、撫で落とす。
叩き固めるのでなく、ズリ固める。
掘り取るのでなく、すくい上げる。
バケットの角度、圧のかけかた、面の出し方。
流れるような滑らかな動き。土がコロコロ動く。
やってみ、と言われレバーを握るも“えっと・・・”と固まる私。
初めて重機に乗った日のことを思い出しました。
飲み込みの悪い私を怒鳴りながらも
忍耐強く付き合って下さったM班長、お元気だろうか。

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 もんマンはかなり面白い。 
 もんマンはだいぶ変わっている。
 そして、もんマンはとても温かい。
 又一人、根っこの繋がる価値観をお持ちの方と巡り会えました。

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地味な成果

 作業道と関わりだして早一年が経過しました。
『昨年度作った道が気になりだすだろうけど、
 直し出したらキリがないからとにかく進めよ。』
とのYせんせーの言葉通り、気になる箇所があっちにも、こっちにも(苦笑)
とにかく水処理がなっとらん。
4tから5tサイズへ重機を変えるタイミングに合わせ
水抜き箇所の補修をしながら土場へ降りる事としました。
丸太並べて・・・砕石いれて・・・勾配調整して・・・と、
ナカナカの手間。
1日の終わりに、写真で業務報告をNボスへ送るのですが
イマイチ反応が薄い。
 『だって、変化が地味ですよね。』
 『・・・・。』
確かにねぇ。苦労は全て地中に埋まってしまうもんなぁ〜
けれども、雨の翌日いつも水が溜まっていた箇所から
きれいに水が抜けていると心底嬉しい。

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 先日、地域の森林整備活動リーダーのTさんが
冷たい飲み物とおやつを持って、山頂まで上がって来て下さった。
 『噂にはきいてたけど、
  こんな遠くまで道がついてると思わんかった!』
ふふふ、そーでしょう♫
 『緩い山やし、道もいれやすそうやなぁ。』
の一言に、イヤイヤイ!!!と反論しそうになりましたが
言葉を飲み込みました。Tさんおっしゃる通り
何段木組みしようと、どれだけ大量の土を移動させようと
出来上がってしまえば、なんて事なく山に馴染んでしまうのです。
たぶん、馴染んで正解なんだと思う。
“めっちゃ頑張りました!”っていう異質感が残っていてはダメなんだと思う。
なので、作業道視察へ行かせて頂くときは要注意。
道が出来る以前の山の姿を想像し、現在と重ね合わせて見ようとしないと
その方の工夫だとか、技術だとかが浮かび上がってこない。

 実は今年度、福井県から頼もしいパートナーが来て下さります。
だいぶ変な・・・いえ、だいぶユニークな方で(笑)
GWにNボスとその方の現場を見せて頂いたのですが
それはそれは山と一体化した穏やかな道でした。
水が出る谷を越えてのヘアピンカーブ、
そこから反対方向に支線が上る三叉路。
この目に入る風景がどれほど困難な条件だったのか
思わず足が止まりました。

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何の為、誰の為、今後どのように使われ続けてゆくのか。
そこに迷いがない道は本当に美しいし、心を奪われます。
いつか、私もこんな道を山へ残す事が出来ればなぁ、と。

 地味だけれど、主張しないけれど、芯のある道。

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ウリハダカエデ部隊

 ウリハダカエデの苗取り、4度目のシーズンがやってきました。
例年通りGW中に予定していたのですが、季節外れな寒冷日が続き
どうも森林の芽吹きが遅いと感じている今シーズン。
前日下見に行くと案の定、芽生えているものの余りに小さすぎる・・・
急遽苗取り日を一週間遅らすこととしました。
 
 え?毎年毎年採取してどうしてるのかって?
ふ、ふ、ふ。よくぞ聞いて下さいました!
そもそも始まりは、平成26年8月の豪雨災害。
いつか山腹崩壊跡地に自生広葉樹を植えたい、という話が上がりました。
食と繋がれる樹種(メープルシロップ!)であり、
且つシカの不嗜好性植物の一種とされるウリハダカエデが
候補にあがったのです。
過去サボテンを枯らした実績のあるWS造園部ナカシマが
水をやり、植え替えを行い、奇跡的に2年間実生苗を育てあげたのです。
・・・ちょっと自慢!(笑)
さてと、いつどこへ植え替えようか?
そんな時、とあるTV番組プロジェクトの一環として、
記念植樹が行われることとなりました。まさに!のタイミング。
2年前に初めて山へ植えた苗木はこーんな背丈に。

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10年続くプロジェクト、との事なので毎年苗木が必要となるのです。
ここ3年はNボスと運搬用バギーとで採取に上がっていたのですが
今年はね、前山活動メンバーにお声がけしました。
田植え真最中、イベントの多いこの時期にも関わらず
3名の方が集まって下さいました。

 皆さんが手作業で復活させた狸穴命水までの登山道を歩き、
採取場所へと向かいます。ワイワイ山を歩くの久しぶりだなぁ〜
活動の事、地域の事、メンバーの近状・・・話題は尽きません。
苗取り場へ到着。ベストサイズ!良かった。
皆、黙々と苗ポットへと移し替えます。

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ずっしりした重みを背負い、下山。

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 いつか五台山祭りを復活させたい。
 昔のように、小学校の遠足で五台山に登ってもらいたい。
 狸穴命水の存在を、子供たちに伝えたい。
 3人の大人が、各々真剣に語る未来の話。

活動地に大きな爪痕を残した豪雨災害。
あの日見た、山の変わり果てた風景は生涯忘れないと思う。
“ゼロになった”正直そう思ったけれど、それは終わりを現すゼロでなく
1へと続く前段階のゼロだったんだなと、
心から実感した1日でした。

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Happy drive★

 『この道誰がつくったん!?!?!?』

くそ〜、カーブが曲がりきらない。
下り、ピンカーブでの切り返し。
バックにいれたつもりのギアが入っておらず
ブレーキ離すと勢いよくニュートラル前進。
タイヤはまだ路側まで距離があるとわかっていながら
運転席がタイヤ位置より前方にある為、恐怖感は増す。
この作業道を走り500㎥超えの木材を運搬されたこと、
心からジャコウリさんと◯尾さんに敬意を表します(苦笑)
ヒドイ話ですよね・・・自分で掘削しておきながら。

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 晴掘雨読の日々が始まりました。
かたくなにリョウシン号(兄)の乗車を拒み一年すり抜けてきましたが
さすがに作業道延長1000mをこえると昼食に土場へ降りる事はない。
重機燃料・私の食料、ブル(土砂運搬車)での荷上げも考えましたが
ブルは材を運べない。本格的な木材搬出は9月に入ってから。
伐採した支障木を山に眠らせておくのはもったいなさすぎる。
何よりムシが入り始めるこの時期
品質を落とさない為にも出来るだけ早く出荷しなくては。
リョウシン号で出動し、帰りに材を積んで降りて来れば良いという話です。
覚悟を決めたものの私にとって決して乗りやすい車両ではない、です。
あ、陰で悪口言うと気を悪くするからやめよう。仲良くならねば。
走行すると道の欠点が痛いほど良く分かります。
このカーブ手前でもう少し幅員欲しいな・・・
ここは勾配緩めれば良かったな・・・薄々気付いてはいましたが(苦笑)

 ナカシマさんはドライバーの気持ちがわかっていない。
 ナカシマさんはエンジンの気持ちがわかっていない。

何十回とNボスに言われ続けてきたこと。

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 でもね、まぁ凹む事ばかりではありません。
緩やかな尾根道、山桜の桜吹雪の中走る爽快感。
材を荷下ろしながら眺める夕日に映える新緑。
何より間伐後の林内が一斉に芽吹き出した風景は何よりのご褒美。
ほどほどに光が当たる所を好む、というエビネランを発見!
みゃーがー先生によると兵庫県レッドリストCランクとやら。
又一輪、又一輪と咲いてくれています。
毎日同じだけれど、毎日どこかで違う風景。

 だから明日もHappy drive!

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ギリシマ

Author:ギリシマ
ギリギリ現場技能者
ギリギリ女性林業従事者
ギリギリダンサー
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