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ゆく年度、くる年度

 3月31日 8時
 高曇りだけど、まだ雨は降らない。
 高く積まれたマキ用原木の造材準備に入る。

諸々の補助事業報告書提出期限が迫る年度末、
早くから準備しているようでも、やはりいつもギリギリで。
ある年は朝出社すると、誰かが寝袋にくるまっていたり
昨年は作成中の資料が10,000字を超えた時点で思考がショートし
事務所を飛び出し、夜中に散歩したっけ(笑)
なのに今年度末は31日に日付が変わる1時間前に終了。
ん・・・大丈夫かな?と思いつつの今朝。
我が母に例えれば
夕方におせちを詰め終わり、紅白を見ながらも
『お雑煮の準備したかしら?』と落ち着かない、といった状況でしょうか。
(え、違う??)
さて、切るか!とチェーンソーを回した途端、ボスからのメッセージ。
・・・やっぱりか(苦笑)
結局その後はバタバタ、ジリジリ、う”〜ん、と“大晦日”が過ぎました。

 来年度、業務内容が大幅に変わります。
いよいよ、策定した森林経営計画が実行へと移ります。
本来は私が入社した年(3年前)にスタートするはずでした。
が、まさかの豪雨災害。
計画策定の森林は、特に山腹崩壊被害が大きかった地区。
作業路は、崩れる・流れる・埋まる。
搬出予定だった立木は、倒れる・折れる、流出する。
余りに森林状況が変わりすぎて
振り出しに戻り、一から計画を練り直しせざる得ない状態でした。

 Googleearthからの山腹崩壊箇所の洗い出し
 ドローン空撮による林相区分分け・資源量調査
 試験伐採・試験製材
 利活用を踏まえたゾーニング
 等高線図から急傾斜の色分け
 検証、現地踏査、再検証・・・

そう、全ては災害により
木材資源量が低下した計画範囲内の森林価値を最大限に活かす為。
地域が関わりを持ち続けた森林管理を推進してゆく為。
“どれが正解。”
そんな事は、未だ全く解らず悩み続けているけれど
3年間、森林の所有者である地域住民と関わらせて頂いて、
“山主”になってゆく過程を共に歩ませて頂いて、
次世代へ繋ごうとする皆の想いは本物だと信じられる。

        報告会 (1)

昨日、書類に財産管理地縁団体の代表印を頂きに伺いました。
『貴社との印ですが、実働を担う貴方との印でもあるんですよ。
 よろしくお願いしますね。』
頂いた言葉に、改めて身が引き締まる思いでした。

 おっと、そろそろ蕎麦を茹でる時間ですね。
皆さま、良い新年度をお迎え下さい。
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『山の棚おろし』 in 奥出雲②

 開催の1週間程前、担当のKさんより
「2日目の午前、実行委員会に対しての勉強会を開いて頂きたい。」
とのご連絡を頂きました。・・・ん??
参加者の中には普段座学や計算に慣れてない方もおられるとの事。
17名全員が「ヤマタナ」を習得出来るよう
実行員会の4名+2日目のみの参加者で事前に予習を行い
午後からの座学、各テーブルのリーダーとなりサポートして下さるとの事。
なんとも心強いお言葉。学ぶ意欲の高さに身が引き締まる思いでした。
マニュアル通りに計算を進めれば、答えが出るようになっていますが
何の為に今この計算をしているのか、そこの理解があってこそ。
丁寧に説明しすぎると時間が足りない、かといって
一カ所でつまずいてしまうと先が分からなくなる。
正直いつも時間配分にドキドキしています。
このサポートは本当に嬉しかったです。

・試験伐採木の品質調査
今回は6.8mまで枝打ち跡がみられる、手のかけられた林分です。
持ち帰った輪切りサンプルを元に読み取れる情報を探ります。
山主さんの想い、優良材利用の可能性、
それぞれの立場での話に耳を傾けます。
丸いモノが四角い商品と変わる瞬間。
なるほど!そうか!のワクワク感、伝わったでしょうか・・・

        奥出雲1

利用材積、利用歩留り、試験伐採木1本あたりの金額、調査地金額・・・
10年後の成長予測、材積変化、調査地金額・・・
全員でマニュアルのゴールへと向かいます。結果でたぞ~☆
さぁ、ここからが要。
このH山林を今後どのように施業してゆくのか?グループごとに話合います。

・100年の森を目指す。最終的に150本/haへ持って行く。
 100㎡プロット内2本の将来木(残す木)を選び施業を行う。
・10年後に3mm成長を目標に間伐を行う。
 優良材、木の駅ではもったいない!作業道整備を行い長材の出荷。
・まずは劣勢木中心に間伐を行う。山主さんがやる?オレも手伝う(笑)
 H製材を復活させ、商品化を目指す。
・柱取りの適寸材。1年後に所有面積の10%ずつ皆伐し再造林。
 林齢の異なる持続可能な山に仕立てて行く。

ほんの20分程でしたが、4グループ4様の施業プラン。
山主さんを中心に、各施業プランを皆で吟味してゆきました。

・良材を育てる。
・択伐林施業。
・注文材対応出来るよう、間伐毎に品質データーを積み上げてゆく。

「明日から木出すか~」の山主さんの一言に大笑い。目標達成~
「ヤマタナ」は “だから、こうです!” と、答えを出す研修ではありません。
数値と根拠を持って、その後を考えてゆく “場” を持つこと。
その元となる引き出しは多ければ多いほどいい・・・
『山の棚おろし』 in 奥出雲、皆様の志に刺激され、
もう1歩、2歩と前へ進めて行きたい、と強く思いました。

        奥出雲2




『山の棚おろし』 in 奥出雲①

 2017年、最初の「ヤマタナ」は奥出雲町での開催です。
2月の奥出雲・・・とにかく雪が心配でしたが、当日は良いお天気!
まずは山主さんと現場確認へ。林内に雪は無し。一安心・・・
(数週間前は1mの積雪だったそうです。)
「木を出せてないから、この現場に皆を連れてくるの気が引けるな~」
と苦笑いされる、山主Hさん。
奥出雲町オロチの深山きこりプロジェクトの委員長さんでもあります。
とにかく忙しく皆様の為に動かれている方で、自分の事は後回し。
「なんせ、委員長が出荷量ゼロだから~」といじられておられた(笑)

参加者17名。
木の駅へ出荷者、山主さん、森組の現場作業員さん、県職さん、
現在は山に関わりを持っていない方と様々な立場の方達にご参加頂きました。
自己紹介・役割分担に続き、1本の木の観察。
そして「この木、いくら?調査地(100㎡)全体でいくら?」の
金額予想を皆で行います。
立木1本の予想金額は500円~15,000円まで
調査地の予想金額は10,000円~100,000円まで開きました。
いつもお話しする事ですが、
例えば大根1本の値段予想でここまで開きが出るでしょうか?
「木」は値段感覚が持ちにくい商品、
だからこそ品質を評価し計算を積み上げて行きましょう・・・
・外観からの立木評価。曲り・腐れはあるでしょうか?

        1奥出雲

・試験伐採木の測定。樹高当てクイズ、ピタリ賞は誰だ?

        2奥出雲

・採材箇所の直径計測。樹皮はいれちゃだめですよ~

        奥出雲3

17名ともなると、少し距離を置き見ているだけ・・・という方が
出てきそうなものですが、本当に皆さん全員が積極的に参加。
声を掛け合い役割分担。なんて賑やかな林内!
委員長が人を繋ぎ、いつも寄り合う場を作ってくれているからだよ、
との言葉が聞かれました。
普段より「場づくり」を大切にされている事、その雰囲気に私は心底感激しました。

 「自分達でとった現場データー、明日の座学も楽しみだ!」
そう言って頂けると “ホッ” とします。
座学、と言われると現場よりテンションが下がるのは私も同じ(笑)
でもこの「ヤマタナ」、座学もミソなんです!
夜は恒例の大懇親会。
まぁどれほどの盛り上がりだったか・・・。笑った笑った。
奥出雲パワー恐るべし☆

意志の上、3年経過

 今年も2月22日がやって参りました。
WSに入社し丸3年が経ちました。
1週間、1ヶ月はアッという間に過ぎて行きますが
丹波にはもう5年、6年居る気がします。不思議な時間感覚です。
『次はどこへ?』『そろそろですよね〜』
最近、よく言われます(笑)
ついこの間、仕事でとてもお世話になっている方から
次なるステージへの前進・・・退職のご報告を頂きました。
そんな・・・突然・・・ココロの準備が・・・と、うろたえ
『そうですか、応援してます!!』と言えるまで
しばし時間を必要としました。
ワタシも回りに揺さぶりを与えてきたのだろうか・・・と
我が身を振り返りつつ。

 最近、目標を持たない事にしています。
だって、予期せぬ事態ばかり起こるのだもの(笑)
ノミの心臓の私は、その度に『え〜!?!?』と仰け反り、
まずは2、3歩下がりながらも、
結局は、えぇい何とかなるだろう。やるしかない。と飛び込み
溺れながらも沈まない程度でバタ足を続け
無駄と分かりながら能口ボスにあーだ、こーだ、と文句を言い
最後はギリギリセーフ。
『ほら、何とかなっただろう。全て始めから計算通り。』
という一言にイラっとくる・・・という日々を繰り返しています。
そんな事を直接本人へ訴えると
『花粉みたいにその“イラっ”が溜まって、いつか発病するんだろうな。』
と、サラっと言われ又1イラっがフツリ・・・
ただ、私が林業に従事し続ける
『森林を次世代へ繋ぐ』
という漠然とした目的を軸に“予期せぬ事態”は勃発しているので
案外踏ん張っていられるのだと思います。(たぶん)
どうやらこの3年間で、軸を保ちながらブンブン回り続ける
バランス感覚を少し掴んだような気がします。

 今年度、縁あって鳥取・三重・愛知に度々行かせて頂きました。
連続講習で関わらせて頂ける事、本当に光栄です。
何よりの学びの場であるのは間違いありません。
幼少より、私の表現方法は『身体』でした。
それがブログを通して『文字』となり、
気付けば一番苦手とする人前で話す『言葉』へと変化してきました。
言語能力の乏しさを痛感しつつも
『伝える』講習から『引き出す』講習へと
発展させてゆきたいと思っています。
(ハマクミさんから頂いたテーマです☆)
と、言う事で4年目スタートです。
『明日、“WS解散!”って言っても各々なんとか出来るだろう
 というメンバーで仕事をしたい。』
というボス。うん、有り得るな・・と思う(苦笑)
やはりワタシの最大の自慢は、
出会う方、関わる事が出来る方々にホンット恵まれている、という事。

        IMG_1432.jpg



『モミ一家』

 地元木材市場の初市に並べてもらう為、
しばしWSで圧倒的存在感を放っていた『モミ一家』が出発しました。
昨年末、堰堤工事の支障木として伐採されたモミ。
能口さんと伐採現場に立ち会い、採材長を伐採業者の方にお伝えし
伐採・造材後、材運搬よりWSが関わりました。

        IMG_1443.jpg

昨年より様々なパターンで材が動いています。
自社で伐採〜運搬まで請け負う形。
他業者が伐採〜運搬までを行い、原木仕分けから関わる形。
そして今回のような採材段階から関わる形。
今どのような材が必要なのか、今後の見込みも含め
製品販売担当のT氏とのやり取りが続きます。
注文部材から原木サイズを割り出し
自社挽きか、市場出しかの選別作業・・・
T氏の今後の『よみ』が試されるトコロ(笑)
市場出しが決まった材は『化粧切り』を行います。
支障木として伐採された材、残念ながら
『お客様に買って頂く商品』という意識で扱われていない材も
多数見られます。
枝払い・小口面を整えるのは勿論、
品質価値が出来るだけ高まる様、材長の調整を行います。
伐倒後の採材と同じ位やりがいを感じる仕事。
ドロドロでイジケ気味だった材が、シャキッとなる姿がたまらない☆

        IMG_1460.jpg

 さて、『モミ一家』の一番太い木の元玉にーちゃん、
22inch(55cm)バーを両側から突っ込んでも届かない。でかいなぁ〜
私が過去関わらせて頂いた材の中でも1、2を争う大物です。
フォークリフト2台体制での取扱い(笑)
WSに出入りされる木材関係者の方達が
こー切れ、あー切れ、一発で決めろよ・・・と各々ご指示下さる(苦笑)
なんやかんや、皆『材』を愛しているなぁ〜と感じます。

        IMG_1450.jpg

あ、この『モミ一家』
今月末(1/29・日)WSにて開催されるイベントで製材実演が行われます。
当日は能口せんせーによる製材工程解説付き!
木と触れ合うワークショップも同時開催致します。
“枝からつくるボールペン” いいですよぉ〜(笑)
コレっ!と手の馴染む一枝との出会いをお楽しみ下さい☆
木が好きな方、こだわりのある方、木が気になる方・・・
皆様のご来場をおまちしております!
※詳しくは下記をご覧下さい↓↓
http://www.wudz.ws
プロフィール

ギリシマ

Author:ギリシマ
ギリギリ現場技能者
ギリギリ林業女子
ギリギリフラガール
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