『山の棚おろし レベル2』 マニュアル作成...

 時計を睨みつつ、『音』を待つ。
ブルンッ!ブルンッ!ジムニーのエンジン音。
来た!逃しやせん。

いよいよ今週末決行の『モリタナpj.社会実験』
それに向けての準備が着々と進んでいます。
マニュアル(レベル2)の内容はほぼ固まり
仕上げ段階に入っています。
私の最大の課題は
Nボスとの打ち合わせタイミングを逃さないこと(苦笑)
今回、レベル2は『枝打ち林』を対象に調査を行います。
ここに行き着くまでも賛否両論あったのですが
まずは、知らずと燃料用に混ぜられてしまっている『優良材』、
その価値を再認識して頂き、救い出そう!
ただ、誰かが決めた値段で売る(市場価格)、
誰かに言われたからやる(ニワケン火付け役)、ではなく
森林所有者が主体的に生産・加工・流通に関わり
優良材の価格設定を自らで行う、という流れを生み出そうよ・・
と、いう何とも Big project なのです!

 レベル1との違いは木材価格の設定方法にあります。
試験伐採により、優良材として利用出来るボリュームを量り
製品木取りを検討。品質により製品の値段設定を行い
そこからさかのぼり原木代金を算出する、という点です。
価値に見合った原木代金を山側へ戻す為にも、
その価値を山側でしっかりと判定し、選別する必要が出てきます。
今回、新たに枝打ち跡を(観察)→(予測)→(検証)→(結果)
という、調査項目を追加しました。
立木段階で枝打ち跡を観察、
この長さまで枝打ちしている、という予測をたて
実際のその節跡を輪切りし、検証。
予測が当たっていれば優良材利用分として採材、
予測が当たっていなければ、
切り戻りながら枝打ちがどの範囲までかを確かめます。
恐らく、節跡を見て枝打ち済みか否かを判断する目を養うには
実際に切って、内部情報を貯めてゆく必要があるよね、
という事になり写真撮影(節跡+実際の輪切り断面)も
項目に加えています。
それと同時に製品に影響を及ぼす欠点、
アテ・シミ・腐れ、その他欠点の確認(目揃え)も行います。
試験伐採させて頂いた木も、その後の利用が可能となるよう
マニュアルを変更しました。
(枝打ち以外の箇所は検証の際、切り刻む可能性がありますが)

        IMG_2422.jpg

・・・あぁ、何度発狂しただろう
・・・あぁ、何度事務所を飛び出しただろう
・・・あぁ、何度イライラをNボスにぶつけただろう(苦笑)

恐らく、また実践を重ねマニュアル改訂を繰り返す事でしょう。
言い出す人も必要、その気にさせる人も必要、
その気にさせられ自主的にやると言っちゃった人も必要。
第二幕、まもなく開演です〜

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フェードアウト

 市島町前山地区での住民参加型森林整備活動、
開始から早5年目となります。
今年度の活動の目玉はズバリ、水源池までの登山道整備です。
“狸穴命水を守る”ことを目的として始まった、この森林整備活動。
2015年8月に起きた丹波市豪雨災害で
絶たれたままとなっている命水までの登山道復旧は皆の切なる願いでした。
おぼろげに残る既存の登山道を歩き、皆で路線選定を行いました。
延長約1200m、いよいよ作設作業が始まりました。

 階段を作らなアカン、朽ちた土留めの木を入れ替えなアカン、
そんな丁寧にしとったら1000mも今年度中に終わらんで・・・
と、様々な意見が飛び交いながらも
皆で話し合って定めた 『子供達が歩ける道』 を規格要項とし、
作業は進んでいます。
先行部隊が土留めに使用する立木を伐採し
土留め用・階段用・杭用と、用途により長さを定め造材。
追いかける第二部隊がロープや滑車を用い材を移動、
定位置に収まる様小細工し、クサビとハンマーで割木づくりを行います。
そして第三部隊。カケヤで杭を打ち付け土の移動、仕上げを行ってゆきます。

        IMG_2371.jpg

本当に見事な連携プレーです!
活動日によって参加人数がまちまちの為、
朝のミーティングで作業内容と人員配置を決定。
そこで私の 『役割』 も決めて頂きます。

 『そろそろ “子離れ”の時期ですね(笑)』
今年度、この活動に対しWSとしてどのようなサポートが出来るのか
あーだ、こーだ話していた際、Nボスの一言。
Tさんというリーダー、Eさんというまとめ役が誕生し、
2名を中心に少しずつですが確実に自主性のある活動へと変化してきました。
冗談ながらも 『アンタがこーへんと〜!』 と言って頂けるのは
大変、大変有難い事ですが
もうすでに活動に必要な基礎知識を習得され
何よりも重要視した安全作業への意識レベルが
全員同じ水準で保たれています。
若手の人材確保など、課題は様々ありますが
他地域での住民参加型の森林整備活動が広まりを見せる中、
丹波市内の “先行事例” として歩んで頂ければ、と思っています。
今年度、技術講習は通年通り関わらせて頂きますが
私は半歩下がった立ち位置で“口出し不要の見守り役”に徹します。

 前山地区での森林整備活動、いよいよ最終章に差し掛かりました☆

        IMG_2257.jpg

『山の棚おろし』 その後...

 一昨年産声を上げた “山の棚おろし”
環境面から森の健全度を数値化した “森の健康診断” に続く、
経済面から山の資産価値を数値化する森林所有者主役のプログラム。
皆様の温かくも厳しいご意見を頂戴し
実施→検討→改良、を重ねる事、数十回。
ようやく “レベル1” のマニュアルが、固まりました。

        image1.jpg

 さぁ、いよいよ全国展開!と意気込んでいたその時、
N ボスの 「ちょっと待った」 の声。
調査で出た結果を元に “その後の木材利用・流通” を
所有者、そしてその地域内で考えられる所までの
“仕組み” がセットだ、と。
・・まずは第1ステップの“気づき”で十分じゃないかなぁ〜
  そこまで必要?
・・「おぉ、木の値段はこがぁーにして計算するのか!」という山主さんに 
  いきなり木材流通まで、となると敷居が高くなりすぎないかなぁ?
と、モヤモヤのさなか“事件”は起きました。

 マニュアル内で使用する木材単価表は、その地域で “ほやほや” の
市況価格をお送り頂き、開催の度に作り変えています。
昨年度、A地域・Bさん所有林での実施時のコト
ヤマタナ初の “ヒノキ枝打ち材” 判定!
品質区分 “良” の単価計算に思わずゴックン・・・
となる予定だったのですが、優良材の単価が低い!?
つい数週間前にC地域で実施した際の単価表と見比べても、差は明らか。
地域の違いで、ここまで金額の開きが出ると思っていなかった私は
正直ショックでした。
競りで値段が決まる木材市場。
出荷された木材の品質価値を見出し、欲しい!使いたい!
という買い手が集まっていれば値段は競り上がりますが、
その価値を見いだせない、取り扱わない、取り扱えない買い手であれば
手を出しません。
(他にも多様な事情が複雑に絡み合っています。今回はこれ以上触れません)
ならば、その優良材を使いたい!という “買い手” へ
直接届けられる道筋も考えなければいけないのか・・・
私は決して、市場出しを否定している訳ではありません。
地域内の木材流通、“これしかない” ではなく
“こんな形もある” “あんな形もある”
例えば森林所有者が “売り” に関わる形もあるんですよ、
という選択肢を “見せられる事” が必要だと感じたのです。

 私 「・・・と、いう事ですよね?」
 Nボス 「やっと解ったか。相変わらず時間かかるなぁ(苦笑)」

 今年度も “ヤマタナ” 開催のご依頼を多数頂いております。
興味を持って頂き、本当に嬉しい限りです。
が、その新たな木材流通の選択肢が “見える化” 出来るまで
開催をお待ち頂いています。
現在、とある “木の駅” を巻き込み
「モリタナpj.社会実験実行委員会」を立ち上げ
着々と準備が進んでおります。
随時、経過報告致しますのでどうぞお楽しみに☆

追伸:“書く事”が私の決意表明です(苦笑)

子供達に学ぶ ② (森っ子 by 足助きこり塾)

 さて、この寝かせた一本
森林の外へ持ち運び、午後からの木工教室の材料となります。
事前に 『こんなお土産が作れますよ〜』 とクラさんが
見せて下さっていたので、
子供達は 『アレが作りたい!コレもいいな!』 と目がランラン。
『カナヅチだったら持ち手となる枝が重要だね。
 鍵かけだったら、枝の先端・木の先端が必要だよ。』
ちょっと考え、出来上がりのイメージを膨らませます。
『小さいカナヅチ二つ欲しいから、ここまでの長さ切るね。』
『枝の先端こんなに細いけど、鍵かかるかな?』
そんな子供達へ的確なアドバイスを送るクラさん。
私は “ノコギリ使用時の足場確保係” に徹していましたが
『とても素晴らしい瞬間に立ち会わせてもらってるよ〜!』
と、お礼を伝えたい気分でした。
たった数分前まで森林の一部であった立木が
今、まさに次の命へと姿を変えようとしているのです。
『何に使えるかな?』
恐らく子供達は、今まで木を見て
このような発想を持つ事はなかったのではないでしょうか。
『あー、置いて帰るのもったいない。ここでも何か作れないかな?』
両手一杯の “材料” を抱え、一番最後に山を下りました。

 お昼ご飯。モモコさん&ミケさんが作って下さった
具沢山の野菜スープ、美味しかったぁ〜。
子供達と同様、何度もお代わりしました(笑)
さて、午後も盛り沢山の内容、
ターザンロープ、ハイジブランコ、自然観察会、木工、火遊び …
ターザンロープは特に人気で、昼食後真っ先に子供達が向かうのですが
うちの班は、 『まず、作る!』 とクラさんから離れない。
実は2年前、同じイベントのお手伝いに参加させて頂いたのですが
その際道具はノコギリ一本勝負で “切る” 作業のみでした。
が、木づかいのプロ・クラさんがメンバーに加わられ
出来る事が一気に広がったそうです。
長さを切り、皮を剥がし、剪定バサミでバランスを整える。
“モノ” へと変化する過程に皆が夢中。
次から次へと、様々な道具を出して下さるクラさんを見て
『ドラえもんみたい。』と。
ぼちぼち完成だね・・・という頃
『何作ってるの?えぇ〜いいなぁ!やりたい!やりたい!』
と、ターザン・ブランコ帰りの子供達が一気に押し寄せます。
もう、わちゃわちゃ(笑)

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私は第2期ターザン・ブランコツアー参加者を募り
ユカリンと引率です。

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 『ほんっとに、楽しかった!来年も絶対来るからね。』
 『来年中学生だから参加出来ないけど、又来れるかな?』
きこり塾フィールドを心から堪能してくれた様です。
帰ってから家族・友達に沢山話してくれていたらいいな。
『いや〜、疲れた疲れた!』と言いながらも
子供に負けない、いい笑顔の大人達。
たぶん、こういう“とびっきり”楽しい森林時間と
人の笑顔を栄養として私は生かされているんだろうな・・・
と、改めて感じました。

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子供達に学ぶ ① (森っ子 by 足助きこり塾)

 今年もこの時期がやってきました。
きこり塾の一員として(超幽霊メンバー)このイベントは外せません。
子供達へ森林を繋ぐ事、私の重要なテーマの一つです。
昨年度末、“子供森の健康診断リーダー研修” を終え
出前講師活動へ積極的に参加させて頂きたいトコなのですが、
学校の授業に組み込まれる事が多い為、活動は平日中心↓
なので、この週末開催の子供向けイベントは貴重な1日なのです。

 朝10時。3年生から6年生まで
総勢25名を乗せたバスがフィールドに到着。
班分け、ヘルメットのサイズ調節、名前かき・・・
さすがイベント慣れしたきこり塾の皆様、てきぱき進みます。
1班4名の6班体制、1班に2名のスタッフが付きます。
私は木づかいのプロ、クラさんと共に5・6年生女子班担当です。
昨年度、愛知海上の森で開催された
“森女塾養成講座”の一期生・4名もスタッフとして参加されていました。
(きこり塾の皆様との繋がりに心から感謝です)
久しぶりの、しかも森林での再会。嬉しかった!
ニワさんから無茶振りされた“ナカシマ紙芝居”(苦笑)
そしてかカイヌマさん“森健体操”を終え、いざ林内へ。
クラブの事、学校の事、家族の事・・・
色んな話をしながら奥へと進みます。

 『あ、これは人工林だね!』
 『なんか貧乏な感じ。』

さて、この一本を寝かして林内の変化を感じてみましょうー
説明ばかりでは飽きてしまう、だけどきちんと持ち帰って頂きたい。
現場はナカナカ混みいったヒノキ林分で、ソコソコの樹高。
基本は4名で伐倒(ノコギリとロープを使用)してもらいますが、
念の為牽引システムを設置しておく事にしました。
クラさん、その間ノコギリの使い方教室お願いしまーす!
・・・やっぱりねぇ、教え方って重要ですよ。
受け口、追い口とノコギリ作業するのですが、皆上手い!
しっかりと腰を落とし、ノコの水平を気にかける姿にあっぱれです。
もう少し太い木を選んでも問題無かったな〜(笑)
いつもよりホンの少し厚めにツルを残し(ここ重要!)
ロープを引っ張る事数回、見事に狙った場所へ寝かしました。

 『みて、スポットライトが当たってる!』
 『本当!明るくなった。』

空を見上げ、拍手が起こります。
・・・と、ここまでは想定内だったのですが
 『あ、皮がめくれる!?』
年輪を数え、早材・晩材の説明をしている最中1人が気づきました。
 『ほんと!気持ち〜』
 『見て、木の中真っ白だよ。初めて見たぁ!』
 『触って!濡れてる。ひんやりしてるよ!!』
もう、皆大興奮(笑)
あっという間に切り株は樹皮を剥がされ真っ白な『美脚』が登場。

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見て・触れて・香って、五感から得た新しい情報を
自分の中へと落とし込んでゆく。
その嬉しそうな顔と言ったら!
心材・辺材、樹高成長・肥大生長 etc…“知識” じゃないんだよな。
やっぱり“実体験”なんだよな。
・・・って、オイ!土掘って根っこまで剥いてみるんですか!?
思わずクラさんと顔を見合わせ、大笑い。

        IMG_2175.jpg

つづく...
プロフィール

ギリシマ

Author:ギリシマ
ギリギリ現場技能者
ギリギリ林業女子
ギリギリフラガール
脱『ギリシマ』なるか!?

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